最初、川島胃腸科病院院長がこれまでの経過と目指すところを説明。ついで二人の患者の癌患者の講演。まず最初の講演者、塚本さんは最初からのこの会の世話人であり、JAの職員で農村の医療福祉の向上の観点から、参加された。いわばお世話をする立場からの参加者であったが、昨年夏、胃癌が発見され、手術。自分が癌になるとは、まさかの立場に置かれた経緯を詳しくはなされた。
横川さんは子宮頸癌を手術。最初、その前兆があっても、なかなか病院に行かず初期の状態を過ぎてしまったこと、そのため手術後の経過に手こずったことなど詳しく闘病体験を話された。現在の闘病法は前向きの姿勢を第1とし、主婦業のかたわら篭原から早稲田大学に通い、若い学生たちに混じって、一緒に勉強しているという。
話し合いの在宅ホスピスについては世話人の時田さんがコージネーターになり北上市に見習って、行田市にも行田市在宅ホスピス(暖和ケア)システムを作りたいという提案を検討した。これには全員異議なく、これから方法論を進めようということになった。
今回は毎日新聞、埼玉新聞、行田市報にも案内記事が掲載され、東松山、越生、上尾、深谷などからも参加者があった。 「参加した癌患者に人たちは同じ患者の前向きな話しが聞けて感激したと発言された。」
講演 在宅ホスピスについて 川島 登(川島胃腸科病院 院長) サイコオンコロジー学会 金子 義太郎(世話人) 在宅ホスピスについて医師会に要望 時田 祐介(世話人)
ホスピスボランテイア 吉本 明美(群馬ホスピスケア研究会) 朝日新聞、読売新聞、毎日新聞の3紙に記載が出たこともあり参加者が多く且つ熱心な方が多かった。
院長は今までの当会での研究の歴史、ホスピスが主流であることなどを30分に渡り、講演された。 続いて時田世話人より本会より行田医師会に対する要望書(在宅ホスピスの設立について)に賛同されたいという呼び掛けがなされ、署名を集めた。署名数は合計73人となった。
吉本さんの講演はたいへん静かで、おとなしい話し方をされたが流石に講演慣れしていられて、中味はしっかりと必要なことを網羅されていた。ボランティアというのは簡単そうでいて、たいへん難しい仕事であり、ボランティアをする方にはどうしても「して上げる」という気持ちがある。それがあると患者との間がうまく行かないという話しであった。
吉本さんの話しは、そういった苦心した実務の話しが多かった。ボランティアの募集もさることながら、訓練、勉強、もしっかり計画を立てて取り組まねばならない。

午後2時〜4時
会場:行田産業文化会館 会議室4F 内田さんはがんセンタ−で退院した癌患者の在宅ケアを長年、担当してこられました。現場の緊迫した体験、看護、介護の問題点などをお話し戴けると思います。講演後、話し合いの時間も用意しています。
主催:問い合わせ ホスピスを考える行田市民の会 金子 TEL 0485-53−0001 (川島胃腸科病院内)

1987年7人のがん患者がモンブラン登山に成功。世界的ニュースになった。椚さんは末期の肝臓がん患者だった夫君と一緒に登山。その体験を図解で語った。
臨時 平成9年11月20日 国立がんセンター東病院ホスピス病棟 見学会 参加者10名

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