人間にとって、死とは避けることの出来ないものであります。
人間らしくこの世を去る。時には非常に難しいこの問題を正面から受けとめることは、人間らしくこの世を生きることへの探求への満ちであることかもしれません。難病であるが故の肉体的な苦痛や精神的な苦悶からの解放は、医学の進歩と同時に人間心理への深い洞察、社会環境の整備や周囲の人たちの深い理解があって初めて達成されることであると認識しております。私達は、旅立つ人と見送る人にとって最善の形を模索する会をここに設立致しました。「ホスピスを考える行田市民の会」は、解放への長い道のりの過程において様々な問題を提案しその解決を模索してゆきます。一人でも多くの方にご参加を頂きまして、全市民的・全人間的な運動を展開してゆく所存でございます。何卒、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。