オリンピック、米大リーグ等における日本人選手の活躍に誰もが心を踊らせた年となりました。「経済大国日本」と言われ「ジャパン アズ ナンバーワン」と書かれて久しいですが、今は「スポーツ大国日本」の方が世界の評価となった様です。
経済変動の波とその時代の主たる価値基準を関連づけた研究によりますと、景気が良くなってくるときには「損か得か」、天井を打つ時期には「好きか嫌いか」、下り坂になってくると「本物か偽物か」、底這いすると「善か悪か」が時代の価値観を主導しているそうです。今年の経済新聞に度々登場した言葉に「コンプライアンス(法令順守)」があります。クレーム隠しヤミ修理の三菱自動車、「やばファイル」のUFJ銀行等に対して、企業組織内のコンプライアンス意識の欠如が社会的に厳しい批判を受けました。企業はコンプライアンスなしでは生き続けられないという意識、上司や社長の指示命令よりもコンプライアンスが優先するという従業員の意識、この意識が企業規模に関係なく経営の不可避的かつ重要な問題となっております。景気が良くなってきても悪は悪でありコンプライアンスの重要性が低下することはありません。国民の納税義務の適正な実現とはコンプライアンス意識の高揚に外ならず、税理士法第1条の「税理士の使命」に基づいて申告納税制度の維持発展を支えて来た我々税理士にとって、租税教育をも含めた社会的責任は益々重くなって来ております。
熊谷支部広報紙『桜の里』も早いもので第12号の発刊となりました。支部の会員各位及びいつも大変お世話になっております関係者各位の皆様の変わらぬご協力に感謝申し上げます。当広報紙は毎年11月「税を考える週間」に合わせ、税理士及び税理士会熊各支部のことをより身近な存在として知ってもらう為に発刊しております。税理士会及び我々会員は関係諸団体のご協力と先輩諸氏の方々の努力により、今では広く納税者の皆様に税の専門家として信頼され「税金のことなら税理士へ」という意識が定着しておりますが、税金のことだけでなく経営の諸問題にも的確なアドバイスが出来るコンサルタントとしての役割も高まって来ております。税理士会では月に1、2度の研修会を実施し、改正税法や新会計基準等の研鑽に努めておりその重要性は今後も変わることはありませんが、加えて、他の関連士業(司法書士、行政書士、社会保険労務士、弁護士等)や関連団体企業(法人会、商工会議所、商工会、青色申告会、銀行公庫、生損保会社等)との交流を密にし納税者の皆様の期待に応えて参りたいと考えております。
「関連諸団体だより」においては熊谷税務署の増渕副署長さん、熊谷法人会の小林広報委員長さん、熊谷商工会議所さん、熊谷県税事務所さんよりご寄稿を項きありがとうございました。
皆様に親しまれる広報誌としてご利用頂けますようにと広報部員一同頑張っております。これからも宜しくお願い致します。結びに毎年多くの応援を頂いております広告協賛各社のご協力並びに取材等でお世話になった皆様のご協力に対しまして、紙上にて改めて御礼申し上げます。