現在、関東地区の大学で麻疹(はしか)が流行しています。幾つかの大学で休講になっています。麻疹について纏めてみましたので参考にして下さい。

 

1.麻疹(はしか)とは

ウイルス感染症の一種で伝染力が強く日本では一生に一度はかかると言われている。感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染などがあり、症状は個人差が少ないという特徴がある。既に免疫のある患者は比較的軽症で済む場合がある。ワクチン接種歴によっても軽くて済むといわれるが、後年再び感染することが多い。

 

2.症状

潜伏期間は大体10日間程

発熱(39℃程度)、粘膜(カタル)症状→解熱→再発熱(39℃以上)、全身性発疹、粘膜(カタル)悪化、下痢→約3日間持続→解熱→回復

     3日間以上熱が下がらない場合は細菌による二次感染の疑いがある

     解熱後も感染力が残っているため3日間は外出禁止

 

3.治療法

特に治療法はなく、解熱剤、鎮咳去痰薬、輸液や酸素投与などの支持療法を行うが

勝手に解熱剤などを投与した場合、細菌による二次感染の危険性が高まる為、医師の指示を必ず仰ぐこと。

 

4.今後の注意

例年4月〜6月に発生が多くなるので今後の流行拡大に注意が必要です。

 

5.対処法

麻疹の経験、ワクチン接種履歴を問診して確認される事をおすすめします。この場合自分の記憶か母親の記憶か病院の記録かが大切です。病院では抗体検査(1週間)をするとなお確実。

ワクチン接種、麻疹の経験が無い方は、他人の発生時に居合わせるとかなりの確率で(90%以上)感染するのでワクチン接種(任意)を強くおすすめします。

過去に接種を受けた方も1割位は抗体のない人があります。

副作用としては接種後5〜10日に発熱と発疹が10〜15%の割合で現れますが虫さされのような発疹で発症時のような発疹は殆どありません。

※ 重度の卵アレルギーをもつ方は接種時に必ずかかりつけ医との相談が必要です。

 

6.連盟としての対応

連盟内の滑空場及び訓練所で麻疹が発生した場合は、一緒にいた学生に感染する可能性がかなり高いので、その場合1週間ほど訓練所を閉鎖します。2〜3日すると紫外線で菌は死滅するそうです。

 

     休講となっている大学、学部、学科の先生は部長先生を交えて課外活動の実施について大学側の対応を学生課や体育会事務局に確認してその指示に従ってください。

     各校は合宿に参加する学生の麻疹の経験、上記のようなワクチン接種歴を問診して必ず確認をすること。

 

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