妻沼グライダー事故


                        2005年9月2日
                         日本学生航空連盟

 8月31日妻沼滑空場でグライダー事故があり、ゲストフライトで搭乗していた女性が亡くなられました。5月17日に大分・久住滑空場の事故に続いての発生であり、連盟としても事態を深刻に受け止めています。
 お亡くなりになった横山未世さんのご冥福を心からお祈りいたします。また、怪我をされている竹内教官の一日も早い回復を祈っております。

1 発生日時
 05年8月31日午後零時25分ごろ

2 場所
 埼玉県妻沼町葛和田 妻沼滑空場第二滑空場わきの利根川内

3 機体
 千葉工業大学所属の「JA60CT」(アレキサンダー・シュライハー式ASK21型)、2人乗り

4 搭乗者(2人)
 @竹内重男教官(千葉工大航空部監督、56歳)
 A横山未世さん(東海大学4年、21歳)

 竹内教官は31日午後零時40分ごろ、近くで水上バイク乗りをしていた人たちに救助され、群馬県側に引き上げられた。足の骨が折れているが、意識はあった。群馬・館林市の病院に搬送され入院中。
 横山さんは1日正午すぎ、着水地点下流約500メートルの利根川川底で見つかり、死亡が確認されました。

5 事故の状況
 グライダーは竹内教官が千葉工大航空部OBの紹介で体験搭乗のために訪れた横山さんを乗せて、午後零時20分離陸し、通常ルートを飛行中に高度が下がり、利根川に着水したものと思われる。高度低下の原因は不明。
 千葉工大航空部は、竹内教官、学生ら約20人が8月29日から9月4日までの予定で合宿訓練中だった。

6 当時の気象条件
 発航記録によると、北風発航(RW32)、西からの横風(240〜270度、2〜3b)だった。