ADSLなどの普及によって、常時接続をする方も増えていると思います。高速回線である、電話代を気にしないでいいなどのメリットがある反面、セキュリティに関してはこれまで以上に注意をする必要があります。 グローバルIPアドレスダイヤルアップ接続の場合、契約のプロバイダからグローバルIPアドレス(インターネット上での住所のようなもの)を割り当てられます。このグローバルIPアドレスがわかれば、そのコンピュータに侵入(アクセス)することが可能なのです。そのため、通常はプロバイダも接続するたびにグローバルIPアドレスを変更しています。 常時接続の場合、長時間接続したり、24時間常に接続しているという環境の方もいるでしょう。そのため、割り当てられたグロ−バルIPアドレスは同一のものを使用している場合が多く、何らかの障害や、接続を切らない限りは変わることがありません。つまりダイヤルアップ接続にくらべ、侵入しやすいのです。 ではグローバルIPアドレスは簡単にわかってしまうものなのでしょうか。答えは「はい」です。普通にホームページを見たり、掲示板に書き込みをしたりするだけで知られてしまうのです。 侵入の手口と目的侵入する手口として多いのが、OSやアプリケーションのセキュリティホールの利用です。セキュリティホールとはOSやアプリケーションの不具合(バグ)を利用した抜け穴のようなもので、証拠を残さずに簡単に侵入できたりします。 では、侵入する目的はなんでしょうか。重要なデータの窃盗、盗聴、削除などです。他にも保存されているパスワードや個人情報を盗み、本人になりすましたり、他のコンピュータへ侵入するための「踏み台」にしたり、システムを破壊したりします。 防御対策まず、セキュリティホールを塞ぎます。セキュリティホールが発見されると、メーカーは修正ファイルなどをインターネットや雑誌のCD-ROMなどをつかって配布します。ときどき、使っているアプリケーションのホームページを巡回するなどして、情報を収集するようにした方がいいでしょう。また、Windowsを使っている場合は、「Windows Update」を定期的に行うようにしましょう。 次に、ファイアウォールを導入しましょう。ファイアウォールとは防壁のようなもので、外部からの侵入を防ぐことができます。市販されているものから、無料で使えるものまであります。個人で利用するなら、市販のソフトで1万円程度で購入できます。 |